2008年7月27日 奈良 奈良県立美術館で 庶民の祈り志水文庫 江戸時代の仏教、神道版画 展 をみる。明治になって国家神道が生まれたけれど江戸時代に庶民が仏教や神道をどう見ていたのか知りたかった。
国家神道が生まれる下地が庶民の中にあるのか知りたかった。 版画は像にくらべ安く大量に作ることができる。配ったり売ったりして、お寺や神社の布教活動や資金集めに役に立っただろうと想像される。 仏教が起きたころは仏像が作られることはなかった。仏様が形になることで広がる力を得たのだろう。
日本の神々もどこかに宿るもので形はないものだ。 版画をから察するに 江戸時代には神も仏も本来のものとはかけ離れ腐敗していたようだ。関係のない神や仏をひっぱり出してきて、権威を高めたり、単純化したりしていたようだ。
そんなものを見ていると神道とあまりまざらない仏教を見たくなった。仏足石と薬師三尊ある薬師寺。戒壇を授けるために命をかけて日本にやってきた鑑真のいる唐招提寺。 暑かったがレンタサイクルをかりて寺をめぐった。 薬師寺の菩薩が東京に行っている間に薬師寺はすっきりさっぱりしたようだ。 気持ちがよい。
天平の甍の唐招提寺金堂は修理中だった。 唐招提寺の戒壇院が石造りのスツーパ様になっているけれどいつからそうなっているのか不思議に思った。また井戸にしめ縄が張ってあったけれどこれもいつからそうなっているのか不思議におもった。